2017年 03月 16日
わるいおんな。
今朝のこと。
散歩で会った
はじめましてのおじさん。
おはようございます
のご挨拶のあと
珍しくそのおじさんのあとに
くっついて歩きはじめたすず。
はじめましての人は
あんまり得意じゃないはずなのに。
ご挨拶をかわした感じでは
おじさんもそんなに
犬好きって感じはしなかったのに。
それでもすずが
ずっと自分にくっついてくるのは
まんざらでもないらしく
ときどきすずを振り返っては
「いっしょに散歩するか?」
とか
「がんばれがんばれ」
とか
優しく声を
かけてくださるおじさん。
しまいにはかなりのスピードで
走ってきた学生の自転車から
すずをかばってくださる始末。
その姿はまるで孫を守る
じーちゃんのよう。
だけど。
あたしは途中で
気づいてしまった。
すずがおじさんのあとを
ずっとくっついて歩いているのは
おじさんのダウンの背中が破れて
そこから白い羽根が飛び出し
ヒョコヒョコ揺れているからだ
ということに。
そのヒョコヒョコ揺れる羽根に
すずは飛び掛かりたいだけだ
ということに。
でも。
言えないよねえ…。
あんなにニコニコされたらねえ…。
「おっちゃんのこと気に入ったかー」
なんて嬉しそうに言われたらねえ…。
てゆーか。
次会ったときにはどうせ
おじさんのことなんて
忘れてるだろ、おまえ。
そんで知らん顔するんだろ。
羽根がヒョコヒョコしてなかったら
おじさんなんてどーっでもいいんだろ。
↑言い過ぎ。
罪なオンナだねえ…。